管理人のパソコン教室

3)ソフトウェアについて
 パソコンの世界では、パソコン本体やその周辺機器類を総称して「ハードウェア」と呼び、パソコンを動かすための指令書(プログラム)のことを「ソフトウェア」とか単に「ソフト」などと呼んでいます。磁気記録のプログラム自体が硬いとか柔らかいとかいうのはおかしいかも知れませんが、実体のある=硬さのある機器類を「ハード」と呼ぶので、これに対してパソコン内で電気的に動くプログラムを「ソフト」と称しているようです。

 「コンピュータって何?」の章でも書きましたが、パソコンはその中で動くソフト(プログラム)によって様々な機能を持った機械に変身します。どんなソフトを使うかはそのパソコンを何の目的で使うかによって変わってきますが、パソコンを使う人なら必ず使っている共通のソフトがあります。それは日本語変換ソフトでしょうか?それともインターネットの見るためのソフトでしょうか?いえいえ違います。パソコンを使う上でもっと根源的な部分で動いているソフトがあり、これを「基本ソフト」といいます。ここではこの「基本ソフト」についてご説明しましょう。

 基本ソフトとは何か?さっさと種明かしをしてしまいましょう。聞けばみなさんがそろって「なぁんだ」と思うでしょう。基本ソフトとは「Windows95」「Windows98(SE)」「windows me」「Windows XP」「Mac OS」「Unix」「Linux」などのことです。ほら「なぁんだ」って思ったでしょう。基本ソフトはパソコンを使う上での縁の下の力持ち。陰の立役者なので、あまり基本ソフトを使っているという意識はないと思います。それはそれで構わないのでしょうが、せっかくパソコンを使っているのだから知おいても損はないと思いますよ。

 パソコンに基本ソフトがインストールされていなくてもパソコンは動きます。と言っても基本ソフトなしでパソコンを動かすには膨大な手間と専門的な知識が必要となるので、現実には基本ソフトがないとパソコンは動かないと言い切ってしまってもいいでしょう。では基本ソフトとはどんな役割を果たしているのでしょうか。

 基本ソフトは「OS」(オーエス=オペレーティング システムの略)と呼ばれ、パソコンを操作する上で根源的な部分を担当しています。例えば、キーボードの「A」と刻印されているキーを押すとモニタに「A」の文字が表示される、アイコンをクリックすると対応するソフトが起動する、「×」印をクリックするとプログラムが終了するなどの基本的な動作部分を担っているのです。

 その昔(30年くらい前でしょうか)プログラムの開発者はパソコンの基本的な動作の部分も一緒に開発していました。これですと一つのプログラムを開発するたびに基本的な動作の部分まですべてをプログラムしなくてはならず、非常に効率が悪かったのです。そこで基本的な動作部分を切り離して一つのプログラムにしてしまうという基本ソフト(OS)の概念が出てきました。MS-DOSという名前を耳にしたことがおありでしょうか?これはマイクロソフト社のデータオペレーティングシステムのことで、このOSが出現したことでソフト開発の効率が飛躍的に向上し、パソコンを普及させるための大きな原動力となりました。1996年に「Windows95」という新しいOSが登場するまでMS-DOSは主流のOSとして頑張り続けました。因みに「Windows3.1」というソフトがありましたが、これはあくまでMS-DOSの上で動く単なるスイッチャーのようなソフトでOSではありませんでした。MS-DOSと双璧をなしていたOSがアップル社のマッキントッシュと言うパソコンに搭載されていたOSで、こちらは早い時期からアイコンをクリックするとソフトが起動するとかドラックアンドドロップで不要なファイルなどをゴミ箱にすてるなどのGUI(グラフィカル ユーザー インターフェイス)を実現していました。

 一般のアプリケーションソフト(ワープロソフトや表計算ソフトなど)は基本ソフトの「上に乗っている」感じで動いています。各種アプリケーションソフトとパソコン本体とを基本的な動作の部分で「繋いで」いるのが基本ソフト(OS)ですので、同じアプリケーションソフトでもOSごとにその内容が異なります。機能的に異なるのではなく、アプリの内部構造が異なるのです。ここに「A」というワープロソフトがあり、このソフトにはwindows98用のものとLinux用のものがあるとします。お使いのパソコンのOSがWindows98ならば前者をLinuxならば後者を購入しなければなりません。もしもMacをお使いの場合、ワープロソフト「A」はMac OSに対応していないので使えないということになります。

 なおWindows用のソフトの場合、下位バージョン(例えばWindows95)用のソフトは上位バージョンのOS(例えばWindows98)でも使えることが多かったのですが、最新OSのWindows XPではXPに対応していないソフトは動かないことが多いので、ソフトを購入する際には注意が必要です。アプリケーションソフトにはパッケージのどこかに必ず対応するOSが記載されています。それでも自信のない場合はお店の人に使えるかどうか確認しましょう。余談ですが、ソフトに限らずパソコン用品を購入する際、少しでも分からないことがあったら遠慮せずどんどんお店の人に尋ねましょう。お店の人でも分からないことはその場でメーカーに問い合わせてくれたりしますよ。